形が無いものは売りにくい。
そう思ってきたけど、そうでも無くなっている。
「モノより思い出」というキャッチコピーのCMがある。
その通りだと思う。
ある経営者は「共感のビジネス」がキーワードだと言う。
その通りだと思う。
ある程度、ものがありふれた時代、
全く新しい何かを作り出すのは、とても大変だと思う。
となると、既存の仕組みに何かをプラスする。
そして、そのプラスの要素は「感情」に訴えるものが良い。
参考になるか分からないけど、
1つ例を残しておきます。
ある地方の某酒蔵では、年々、売り上げが減っていた。
他の酒蔵とのちょっとした違いは、
古酒を扱える洞窟を所有していること。
そこで始めた新サービスは、
「数年後に古酒を受け取れる」サービス。
それだけを聞くとなんてことは無い。
ところが感情に訴えるのはここから。
指定された年数が経過すると指定先に古酒と手紙を送る。
例えば、子供が生まれたら、
20年後の息子に宛てて、
「20年物の古酒と手紙を送る」とか。
例えば、住宅ローンが残り5年だから、
5年後の自分たち夫婦に宛てて、
「一緒に苦労してくれてありがとうの5年物の古酒と手紙を送る」とか。
これを聞くとなるほどと思う。
ユーザに商品プラス「気持ち良さ」を与えている。
ここで終わるとサービス紹介になるだけなので、
もう1歩踏み込みます。
実際のサービスが始まってみて見えてきたことがある。
それは、ユーザの30%はこれを受け取れないということ。
もちろん、忘れてしまう場合もあるでしょう。
引っ越してしまって連絡が取れない場合もあれば、
一人暮らしでお亡くなりになってしまうとか。
表現を変えると、約3割のクライアントは、
申し込みをした時点で目的を達成してしまっているということ。
大抵、誰しも「不」を解消したいと思っている。
「不安」「不満」「不愉快」「不振」「不便」「不自由」「不足」など。
このサービスは、購入した時点で「不」の解消に成功している。
「安全」「安心」「満足」「安定」「愉快」など。
もちろん、予想外に届かないというのは別にして、
もし、3割もの人の手元に届かないことで成り立つとしたら、
申し込みをした、その事実が「不」の解消になっているのかなと。
そんなことを感じます。
別の視点で見ると、
未来にお金を投資しているとも言えます。
今の自分へは使いたく無いけど、
未来の自分へだったら、ちょっと使おうという考え方。
上記のことを意識したアンテナを立てると、
今まで気が付かなかったビジネスチャンスが生まれるかも。
